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壁の絵を描くyamasatoさんのインタビューが到着

投稿日:2019年1月17日 更新日:

デジタルな手法で抽象画を描くアーティスト。「yamasato」古い壁、植物、食べ物など「日常」にあるものを題材に、各素材のディティールを切りとって色付け加工することで「日常」にありふれたものを「非日常的」な美しい作品へと生まれ変わらせている。壁の絵をコンセプトに描く彼女の絵はまさにアートである。そんな僕の大好きなyamasatoさんにインタビューをお願いさせていただきました。

1.プロフィールを教えてください。

三重県出身で、大阪府在住の絵描きです。
絵だけで食べているかと言われると、そうではなく、別の職業と兼業です。

 

2.なりたいもの。なりたい人などいますか?

影響を受けたのは赤瀬川原平さんや、ジョン・ケージが挙げられます。
赤瀬川さんの路上観察学会や、ジョン・ケージのブラックマウンテンカレッジのエピソードを読むと、楽しそうな雰囲気が感じられまして。
私もそういう楽しみ、面白みながら創作を続けていければなと考えています。
また、憧れの人に関しては、お笑い芸人さんなのですが、ラジオで「俺のことを好きな奴は嫌い」と言っていたので、言えません...。

 

3.なぜイラストを描こうと思ったのですか?

小さい頃から絵画教室に通っていて、描くのが楽しかったからというのが理由だと思います。具体的なきっかけは思い出せないのですけど...。
絵をSNS上にアップするようになったのは、「絵をアップし続けていたら面白い人たちと交流できそう」と思ったからです。
私は兼業で、もう一つの仕事は、人と会う機会があまり無いんです。
日によっては、誰とも会わずに仕事することもあります。
そうすると、思考が滞ってくる感じがして、それを打破したくてSNSにアップし始めました。SNSを通して、色々な人に会えたので、良かったなと思っています。

 

4.好きな音楽は?


ACIDMAN 「イコール」


the HIATUS 「Bittersweet / Hatching Mayflies」

椎名林檎 「NIPPON」

Sia「Chandelier」

5.将来の夢は?

あまり目標は決めないタイプなので、そこまで詳細な内容は決まっていませんが、これからも描き続けて行きたいとは考えています。最近は「家に飾ってホッとするような絵」をテーマに描いています。
というのも、アートコレクターの方に「原色の絵だと家に飾っても落ち着きにくい」と言われたことがありまして。自宅も、彩度をおさえた絵を飾っているので、「そうだな」と思って、最近は落ち着きや、家に馴染むことをイメージして描いています。
また、私自身音楽を聴きながら描くことが多いので、CDジャケットのデザインや、音楽関係の仕事に携われたらいいなと考えています。

 

yamasato × 木下貴博 対談

木下 「はじめまして。木下です。yamasatoさんって呼んだらいいんですかね?今回は対談にご協力いただきありがとうございます。」

yamasato 「はい、yamasatoでよろしくお願いいたします。こちらこそ、取材いただき、有難く感じております。」

木下 「yamasatoさんと言えば壁の絵が僕の中ではイメージが強いのですが、なぜ壁の絵にコンセプトを合わせて描かれているんですか?」

yamasato 「ありがとうございます。「日常から奇妙なものを見つけたい」と思ったからです。というのも学生の時に、「あーつまらないな」とダラダラしてしまった時期がありまして。そんな時に赤瀬川原平さんたちの「トマソン」って活動を知ったんです。」

木下 「そうだったんですか!なんかすごい興味あります。勉強不足で申し訳ございませんが、赤瀬川原平さんたちの「トマソン」とはどんな活動をされていたんですか?」

yamasato 「トマソンは、街にある無用の長物を探す活動で、例えば、この画像みたいな訳わからないとこにある階段とかです。」

木下 「いいですね。こういう風景たまに街の中でみかけたりするのですが、なぜこんなデザインなの?って思うこともあります。ただ僕もこういうの好きです。無意味なものにこそ意味のある気がしてなりません。」

yamasato 「「何でここに作ったんだろう?!」と想像力を掻き立てられますよね。トマソンを知ってから、私も街をよくみるようになって、そしたら壁のヒビが抽象画に見えてきて。「あ、これで絵が作れそうだな」と思って、撮り始めたのがきっかけです。」

木下 「なるほど。すごく興味深いです。これで絵が作れそうと考えるのがすごいと思います。僕は絵を描けないので羨ましいです。ちなみに壁の絵やyamasato様の作品を見ていて思うのですが、あのざらついた質感はどのように表現するようにしているんですか?何か特殊なことをしているんですか?企業秘密ならわかる範囲で教えて欲しいです。」

yamasato 「私も絵が下手です。デッサンが上手なら具象画を描いていたんでしょうけど...。高校生の時に美大受験用の絵画教室にも通いましたが、どうしてもデッサンが上手くいかず、数ヶ月で辞めました笑 描くのにはPhotoshopを使っています。ブラシでまず形を描いて、その上に壁の写真を合成して、色を調節して、という感じです。」

木下 「いやあ、上手ですよ。本当一般的で客観的な意見しか言えず申し訳ないです。美大にも通われていたんですね。Photoshopのブラシツール僕苦手なんですよね笑 なので、羨ましいです。Mielのサイト拝見したんですが、あちらも壁の絵というコンセプトで描かれているんですか?抽象的な絵はすごく好きなんですごく興味があります。」

yamasato 「中には食べ物の写真もあるんですけど。私が家に飾りたい絵を考えた時に、抽象画が欲しいなーと思ったので、抽象画を描いています。いま家に飾ってある絵もほとんどが抽象画ですね。」

木下 「教育学部。どうして周りの方はみんな頭が良いんだと自分の人生について少し頭を抱えてしまいます笑 抽象画っていいですよね。このロウ感がたまらないです。正直言っていいですか?めちゃくちゃ好きです。額縁にするとさらに良さが引き立ちますしね。これ本当に買いたいのですが、Mielさんで購入できるんですか?」

yamasato 「いえいえ、先ほども言った通り、私はダラダラ過ごしてしまったので、模範生ではありません。笑 そう言っていただけると、とても嬉しいです!MieLさんで購入できます。MieLさんに無いものでしたら、指定いただければ印刷して販売できます。ネットショップも整備しないとな、と思いながら、どんどん月日が経っていっています...」

木下 「僕もダラダラしているんで安心してください。でもクリエイターの方ってそのダラダラが大事やと思うんですよね。だからもっとダラダラしてください笑 大きいサイズは僕の家では飾れないんですが、買います!!買ったら報告させてください笑 月日は勝手に流れてしまいますもんね。クリエイターとかってインプットしてアウトプットをうまくやる人が多いのですが、普段から日常生活には目を配ってらっしゃるんですか?例えば音楽とか?僕は自分の曲がRaw Technoというジャンンルなんですが、あえてはっきりさせずに、一度テープに入れてモゴモゴさせた音源にしたりしてるんですよ。ちなみにそういうジャンルの人ってyamasatoさんの絵とか好きですよ。抽象的って表現って難しいと思うんですよね。」

yamasato 「私もダラダラが好きです。ある画家が「家に飾って癒される絵を描くには、画家自身が良い気分で描かなければいけない」みたいなことを言っていて。作っているときの感情が伝わるかどうかは、非科学的ですが、言い訳も込めて、この言葉を信じてダラダラ楽しく、日々描いています。笑 インプットは音楽が多いですね、次に漫画かアニメです。」

木下 「すごい良いことを言いますね。本当にそれは思います。作り手の気持ちが作品に表現されるそんな気がします。本当にお話できて僕は嬉しいです。漫画やアニメ僕も好きです。youtubeもやたら見ますし笑 音楽って本当に身近にありますよね。」

yamasato 「木下さんのやられている音楽とても興味があります!最近周りでも「レコードの方が雑音が聴けて良い」という方々がいて。そういうのとも似ているのでしょうか?抽象的な音楽、とても面白そうです。」

木下 「ありがとうございます!また音楽などはお送りしますので是非聞いてあげてください。レコードは確かに雑音が聞こえますよね。抽象的な音楽も作り続けていると作品に一貫性ができて作品やと思います。」

yamasato 「ありがとうございます。「聞いてあげてください」という表現、作品への愛着が感じられて素敵な言葉ですね。」

木下 「今日はこの辺りでインタビュー終わります。何かPRとかありますか?もちろん作品は掲載しておきます。」

yamasato 「絵を販売していただいているMieLさんを掲載いただければ幸いです。オーナーさんはドイツ在住の元バイオリニストで、音楽だけでなくアート全般に造詣の深い方なので、お話を聞いてみるのも面白いかもしれません。」
https://www.miel-art.com/yamasato

木下 「今日は本当にありがとうございます!楽しかったです!今度は実際にお会いしましょうね!!」

yamasato 「こちらこそです、どうぞよろしくお願いいたします!」

yamasato Artwork

人の良さと品格が滲み出ているyamasatoさん。僕がインタビューを対談させていただいているのは、もちろん僕が会いたい、話をしたいクリエイターにご協力をいただいている。僕は一度しかないこの人生をいろんな人に出会って勉強させていただき、シンプルに「生きて」いきたいと思います。

https://twitter.com/yamasatoqq
https://www.miel-art.com/yamasato

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木下貴博

大阪在住のDJ/プロデューサー99LettersはTakahiro Kinoshitaのソロプロジェクト。これまで海外のVinyl・カセットレーベルを中心にEPをリリースしてきた。2015年は、Serie Limitee Recordsより"Serie Limitee Hors-Serie 005 EP"、SEAGRAVEから"12Mirrors Album"をリリース。2016年にはDalmata Danielより"Untold Future EP"をリリースした。 インダストリアルでドローンな作風から、温かみのあるシンセとややサイケでなんとも心地よいハウストラックは、幅広いロウサウンド・テクノファンにもサポートされる。 2018年には過去リリースされた "Lazer Beam"を、Len Fakiが自身のレーベル"LF RMX"に収録し、Lazer Beam (Len Faki Hardspace Mix)として
リリース。Chris Liebing , Dubfire, Adam Beyerがフェスでプレイをする等話題になる。

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