99Letters 木下貴博

木下貴博が語る「中小企業にこそデザイナーのデザイン力が必要」

投稿日:2019年1月30日 更新日:

中小企業で8年間デザイナーとして仕事を勤め、今年よりフリーランスとして活動している木下貴博が、今こそ中小企業にデザインが必要であることについて語ってもらった。

 

デザインって何だろう?

去年まで8年間中小企業にデザイナーとして勤め、今年からは会社を辞めました。それからフリーランスとして活動を始め、1ヶ月経ってまだまだ勉強中だから偉そうな事は言えないけど、最近つくづく思う。「なんで中小企業はデザインに対する価値が低いんだろう?」中小企業だけに言うことではないけれど、現実予算の関係上デザインにお金をかけれないよなって言う人や、会議や打ち合わせでも同じような内容を目の辺りにしてきた。「デザインなんて社内の人間にやらせればいい」とかそんな声をたくさん聞いてきたけれど、毎回そうじゃないよねって思ってました。前職では係長という役職で部下を育てたり、リーダーとして引っ張っていく立場であったけど、デザインに予算が通らないのは本当悲しい現実だなとデザイナーなりに思ってました。

会社ではデザイン事業部の立ち上げを訴えたんですが、出る杭は打たれるということに。もともと辞める思いで伝えた内容でしたが、事業部を作ることになればこれから5〜6年かかると言われました。会社での居場所も無くなってくるんで早めに退職という流れになりました。そうは言っても前の会社はかなり居心地は良い環境だったと思います。辞めるというまでは。今年からは自分でフリーランスとして動いていますが、デザインって何だろう?って思うことは日常にあります。会社や中小企業にとってのデザインって。

採用担当が新人に会社案内をしている時に、設計をしている(CADで図面を引いている1年目の新人)人にこれでデザインしているんだよって言ってたんですけど、それはデザインなのかな?って不思議に思ってました。キャリアを積んで自身で考えてデザインをしている人。デザインという認識をして動いているのであればデザインと呼ぶのだろうけど、ただ言われていることをやっているだけではデザインとは呼べないような気もします。ましてやそれを指示したり教えたりする人がプロのデザイナーでなければ、そうじゃないような気がします。

ここ数ヶ月で出会う人は、生活にデザインを抱えている人ばかりでプロ意識があり一般企業内でそういう人材を育てることは難しいのかと思いました。

僕にとってデザインは、依頼した人の利益になる。企業にとって利益を出す。その人の人生に一滴の水を垂らし潤す。ことがデザインだと感じています。アートを描く人やイラストを描く人も、見た人の心を幸せにしてくれる気持ちにする。ライターを書く人も、見た人が救われる。為になる。すべてがデザインだと感じています。
目に見えないものだからこそ価値が創るのは難しいけど、価値をわかってくれる人は一歩先に向かってすでに歩いているような気がします。

 

中小企業にこそデザイナーのデザイン力が必要。

僕が住んでいる大阪には、たくさんの大手企業や中小企業があります。東大阪の工場を中心とした中小企業や歓楽街もある。中小企業には今こそデザイナーのデザイン力が必要であると声を大にして言える。ホームページもそうですが、他社の差別化や自社ブランドの戦略としてデザイナーに力を是非借りて欲しいと切実に思います。ブランドロゴや会社概要、チラシ、名刺、営業資料などすべてが会社の財産。それをしっかりとデザインされたアイテムを持つということは、会社にとって誇らしいことだと思います。

例として先日訪れた徳島の有限会社アワパック様。

もともと前の会社の友人が社長になるという話は聞いていました。徳島内でも40年続く職人の紙材加工会社。ホームページと会社概要などの製作物を担当させていただくことになりました。関西と四国では大阪と東京と同じくらい、都会からきたものに対しての警戒心がありましが、ヒアリングの時点でも自分の気持ちはしっかり伝えさせていただき、共感や意見と話合いの末、現在製作を行っています。本当に自分にとってはかけがえのない仕事になりました。

徳島に限らず、大阪での中小企業も今こそデザイナーに力を借り、会社のブランディングを行うことが必要だと思います。関西問わず、全国。確かにホームページひとつを製作するのに多額のお金が必要にはなりますが、会社の電話番号や土地、住所と同じく今後会社の財産になるものですからそれだけの出資は必要にはなります。予算を回すことができなくても、デザイナー会社やフリーランスに相談してみてはどうでしょうか?

町工場のモノづくりにこそ、職人がかける思いがあると思います。その思いをもっといろんな人に届けてみたいと思いませんか?中小企業は、自社のブランドや企業で働く人たちの価値観、生活をデザインで価値を上げる必要があると思います。実際に社内にデザインをする人を正社員で雇う環境が難しい話はよく聞きます。前の会社もそうでした。それであれば僕らデザイナーに相談してみてはどうでしょうか?

 

デザインの価格に関して

フリーランスとして活動し、デザインの価格は永遠に悩むところです。
友人価格や最初だから安くという流れできていましたが、見積もりを高くすればするだけお客様からは断れる。長年の経験で分かってくる感覚なんでしょう。先日しかのまさよさんのブログや、大阪のデザイナーヒサキさんとお会いし分かったことで「良いものを創るのであれば、ある程度自分の中で価格に関しても線引きをした方が良い。断るものは縁がなかったと思う」とわかりました。

ピカソはこう言っていたそうです。

ピカソが絵を書いて欲しいと頼まれたときのストーリー。たった5分でささっと絵を書いてしまい、「お代はいくらか?」と値段を尋ねるとなんと、5000ドル。たった5分じゃないか、と尋ねるとピカソはこう答えた。「5分じゃない、5分+この絵をかけるまでに生まれてからの数十年かかっているんだ。」と。あのピカソですら、長い時間をかけて感性を身につけている。

デザインが早くできたり、サッと完成してもそれは自分がこれまで培ってきた経験を含めた値段だからと。
だからと言って、ホームページが出来てはいっ!終わりとかは嫌だなと思います。僕はお客様のパートナーとなって寄り添って製作をしていきたいと思う。綺麗事ばかりの言葉にはなりますが、自分がより成長しもっと経験を得た時にはその意見を書いて行こうと思います。

 

木下貴博について


【経歴】
・Webデザイン歴10年
・包装関連資材にて、Webデザイナー、Webディレクション、企画として8年勤める
・現在フリーランスのデザイナーとして活動

【稼働時間】
稼働できます。誠心誠意作り上げます。

【実務内容】
<印刷物>
・販促用のチラシ
・名刺・販促物・展示会のPOP等を作成。

<Web>
・Webデザイン・ホームページ構成等
・広告用のバナー制作
・Web制作に関するもの
・販促用のランディングページ制作

<音楽>
・99Lettersとしてセルフプロデュースで活動。
大阪在住のDJ/プロデューサー99LettersはTakahiro Kinoshitaのソロプロジェクト。これまで海外のVinyl・カセットレーベルを中心にEPをリリースしてきた。2015年は、Serie Limitee Recordsより"Serie Limitee Hors-Serie 005 EP"、SEAGRAVEから"12Mirrors Album"をリリース。2016年にはDalmata Danielより"Untold Future EP"をリリースした。 インダストリアルでドローンな作風から、温かみのあるシンセとややサイケでなんとも心地よいハウストラックは、幅広いロウサウンド・テクノファンにもサポートされる。 2018年には過去リリースされた "Lazer Beam"を、Len Fakiが自身のレーベル"LF RMX"に収録し、Lazer Beam (Len Faki Hardspace Mix)として
リリース。Adam Beyerがフェスでプレイをする等話題になる
などのデザインの業務を担当しています。

【可能な業務】
・BGM・ひとつのイメージに対しての音作成
・企業のイメージ曲
・バナー作成
・チラシデザイン
・Web更新・保守
・企画関連
・パンフレット作成
などを得意としております。

商品の販促や広告用のデザイン制作などを得意としております。
お仕事のご相談お待ちしております。

製作実績はこちら https://99letters.localinfo.jp/

 

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KatsuHIroshi

【生まれ・育ち】1992年生まれ 25歳 東京都在住 【活動】ネット上に記事を連載。カメラマンとして各観光地の写真を撮り、レポートともに掲載。 【連絡先】広告掲載・レビュー/記事執筆依頼・取材依頼・質問等

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